債券投資について考える



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今回の記事を書く前に少し補足を!

私のブログでは、アセットアロケーションは資産配分ポートフォリオは銘柄構成のことを意図して書いています。

簡単な図で説明すると、アセットアロケーションは、

ポートフォリオは、

のようになります。アセットアロケーションとポートフォリオは人によって定義がまちまちなので、とりあえず補足しておきます。

アセットアロケーションを組む際に、複数のアセットクラスに分散投資をすることを良しとするか、集中投資を良しとするかは、投資家の考え方によって意見はわかれるとこですが、一般的には分散投資が推奨され、資産運用のプロにアドバイスを求めた場合も「近代ポートフォリオ理論」にのっとて複数のアセットクラスに分散されたアセットアロケーションが組まれるはずですが、そのアセットアロケーションには必ずと言ってよいぐらいの高い確率で債券が組み込まれるはずです。

アセットクラスとは、投資対象となる資産の種類や分類のことで、主なアセットクラスをあげると、

  • 預金
  • 国内債券
  • 外国債券
  • 国内株式
  • 外国株式
  • コモディティ(金など)
  • REIT

など

があります。

私が現在投資しているアセットクラスは、預金、国内株式、外国株式で債券にはまったく投資していませんが、日本の預金金利の現状を考えれば、高い確率で元本は保証される債券というアセットクラスもなかなか魅力的に思えてきます。

そこで今回は債券について、私のおさらいがてらに記事にしてみました。

債券とは?

債券とは、資金調達者(国や会社など債券の発行体)が資金供給者(投資家)に対して発行した借用書のようなものであり、券面には、

  • いくらの資金の返済が行われるか(額面)
  • いつ資金の返済が行われるか(償還期限)
  • 利子(クーポン)がいつ、いくら支払われるか

といった内容が書かれています。

国や会社が銀行からお金を借りるのとは異なり、幅広い投資家からお金を借りる手段として利用されいて、国が発行する債券を国債、会社が発行する債券を社債と呼びます。債券も株式と同じように市場でも売買することができ、金利が下がれば債券の価格は上がるため、キャピタルゲイン(売却益)を得ることも可能です。

国債

近頃は、日銀のマイナス金利政策の影響によって、個人向け国債の発行が増えていますが、幅広い投資家からお金を集める有効な手段として、日本政府だけでなく、世界各国の政府が国債を発行しています。

国債の償還期間は定期預金に比べ長く、3年、5年、10年といった具合に償還期間で分かれています。金利はほとんどが購入時から利率が変わらない固定金利型で、通常償還期間が長いほど利率は高く設定されています。

個人向け国債は債券としては特殊なものです!
日本政府(財務省)が発行する個人向け国債は、金融機関が入札によってやり取りしている国債と違い、個人にしか買えない国債であり、債券としては例外的なものです。個人向け国債の表面金利はどのタイプも0.05%(税引き後:0.0398425%)で、3年、5年は固定金利型、10年は変動金利型で最低金利保証0.05%となっています。また個人向け国債は3本とも1年間は途中解約できませんが、1年を経過すれば3本とも元本で買い取ってもらえるため元本割れの心配がありません

国債は国の信用をもとに発行され、その返済は発行もとの国(政府)が保証しています。ですから、国が破綻でもしない限りは、元本と利息は戻ってきますが、過去を振り返ればロシアやアルゼンチンがデフォルト(債務不履行)したように、国債と言えど僅かですがリスクはあります

社債

会社がお金を集める際には銀行からの融資や株式の発行のほかに、債券を発行し不特定多数の投資家からお金を借りる方法があり、それを社債と呼びます。社債は証券会社を通じて売買することができます。

社債の金利は、発行する会社により様々で償還期間はたいてい3年から5年の中長期に設定されています。年に数回決まった額の金利が支払われ、満期には元本が全額返済されるので、途中で売却しない限り発行時に約束された金利で運用できます

国債が国の信用をもとに発行されているように、社債は会社の信用のもとで発行されていて、会社が潰れない限り、元本と利息は戻ってきます

通常は、国債の金利より社債の金利の方が高く、その理由は、国が破産するより会社が倒産する確率の方が高いと考えられているからです。

そして社債は、一般的に信用力が低いほど利率は高くなるので、利回りが高いほど危ない(リスクが高くなる)と考えて差支えありません。また、社債は株式と比べてボラティリティ(価格変動)が小さいのが特徴で、しかも、発行元が倒産した場合には、株式は紙切れになってしまう(理論上は清算後財産が残った場合は出資比率に従って分配を受けることができますが、ほとんどの倒産が債務超過によるケースなので残余財産を受けとるケースはまずありえません)のに対して、社債は何割かのお金(通常は1割から2割)は戻ってきます。

格付け

国債、社債についてざっくりと書いてきましたが、国債や社債を詳しく分析するのは、一般人には難しいです。そこで便利なのが、国や会社の信用力を調査して格付けする格付け会社の情報で、Moody’s(ムーディーズ)、S&P(スタンダード&プアーズ)、Fitch(フィッチ・レーティングス)などが代表的な格付け会社です。

これらの格付け会社は、発行元の信用度を独自にランク分けをしています。

上の表は、格付けの目安です。「最高ラインはAAA」「投資にふさわしい最低ラインはBBB」「BB以下は投資不適格」といった感じです。

過去のデータでは、A格の債券を10年保有した場合のデフォルトの確率が2%程度なのに対して、投資不適合格であるBB格のデフォルト確率はおよそ20~30%と跳ね上がっています。

参考までに、日本国債の信用格付けは年々低下傾向にあり、2001年2月までは最高ランクのAAAでしたが、それ以降は徐々に格下げされ、現在(執筆時)の格付けは、「Moody’s:A1」「S&P:A+」「Fitch:A」となっており、米国債の格付けは、「Moody’s:Aaa」S&P:AA+」「Fitch:AAA」となっています。

まとめ

債券と株式は同じ直接金融の金融商品ですが、債券は単純に債務者(国、会社)と債権者(投資家)の関係であり、株式は一口オーナーといった感じです。

債券のリスクとしては、

  • 信用リスク(デフォルトリスク):発行体の倒産などによる債務不履行リスク
  • カントリーリスク:国の信用面のリスク
  • 価格変動リスク:金利動向により、債券価格が変動するリスク
  • 為替リスク:為替が変動するリスク(外国債券の場合)
  • 流動性リスク:売却したいときに売却できないリスク

があります。

仮に私が債券に投資するのであれば、個別の債券ではなくETF、それも米国の債券ETFを買うと思います。

具体的には
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF【AGG】バンガード・米国トータル債券市場ETF【BND】のどちらかですね。

理由は、分散投資によって信用リスクを軽減することができ、米国の債券ということでカントリーリスクについても日本の債券よりも安全と言えるレベルです。そして、ETFのため市場で売却しやすく、素早く現金化できるので流動性リスクを考えなくて良くなります。

株式と債券は、本来「逆相関」の関係があり、「株式相場が上昇しているとき、債券相場は下落する」という傾向が見られます。ところが、リーマンショック以後は世界中で実施された量的緩和によって市場に大量のお金が流入しており、そのお金が、株式市場、債券市場にも流れ込み、株価だけでなく債券価格も押し上げています。

ただ、

株式市場が下落すれば、より安全資産である債券市場にお金が集まり、株式市場が好調ならば株式市場にお金が集まる

という本来の姿が変わったわけではありません。

 

今回、記事を書いてみて、やはり債券や債券ETFも考え方によっては魅力的に思えてきました。「資産運用を考えているけれど、株式投資はやっぱり怖い」という人や「元本割れ」に抵抗がある人などには、個人向け国債や債券ETFは取っつきやすい金融商品ではないかと私は思います。

関連記事です。ETFは、様々なアセットクラスに低コストで分散投資できる、便利で使い勝手の良い金融商品です。ETFを利用することで、自分にあったアセットアロケーションをお手軽に組むことができます。

ETF(上場投資信託)とは?

2017.06.14

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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