リスクをとらないリスク



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以前、「リスク」について、このような記事を書きました。

現代ポートフォリオ理論(MPT)におけるリターンとリスクの考え方

2017.09.05

この記事の中で、私は、投資をする上での「リスク」について、このように書きました。

リスクとは変動の振れ幅である

そして、今回の記事のタイトルである「リスクをとらないリスク」について理解するには、この言葉の中の「変動」というワードがKEY(鍵)になります。

まずは、この「変動」について考えていきたい思います。

価値は変動する

何気なく毎日過ごしているとあまり意識しませんが、世の中のあらゆる「モノ」の価値は日々変動しています。

例えば、

  • 1週間前は98円で買えたキャベツが今日は198円だった
  • 1年前は3,000万円で売り出されていた土地が2,500万円で売りに出ている
  • 一カ月前は1ℓ/103円だったレギュラーガソリンの価格が1ℓ/120円になった
  • 時給850円のバイト代が900円になった
  • 1週間前は1ドル=110円だったのが1ドル=109円になった

など、様々な「モノ」は需要と供給のバランスによって価値(価格)が変わっていきます。

需要が多いのに供給される「モノ」が少なければ価値(価格)は上昇し、需要が少ないのに供給が多ければ価値(価格)は下降する

「何をいまさら」と感じている人も多いと思います…

ですが、これを理解していれば、あなたの金融(ファイナンシャル)リテラシーは、一般的な日本人以上であることは、まず間違いありません。

金融リテラシー
金融に関する知識や情報を正しく理解し、自らが主体的に判断することのできる能力であり、社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていく上で欠かせない生活スキル。
引用元:日本証券業協会

インフレとデフレ

「インフレ」と「デフレ」。

よく見聞きする言葉ですが、あなたは、「インフレ」と「デフレ」について理解していますか?

「理解している」という人は、この先は飛ばしていただいて結構です。しかし、よく分からないのであれば、もう少しお付き合いしていただいたら「インフレ」と「デフレ」についての理解が深まると思います。

「インフレ」とは「インフレーション」の略で、知恵蔵では、

物価が上昇している状態。特に継続的に上昇し続けたり、上昇率が加速している状況をいう。インフレの原因により、デマンドプル・インフレ(demand‐pull inflation)とコストプッシュ・インフレ(cost‐push inflation)に分けられる。デマンドプル・インフレは総需要が総供給を超過することで生じる物価上昇で需要インフレ(または売り手インフレ)ともいう。この場合は、景気の状況はおおむね良好であり、インフレを抑えるために、財政支出の抑制や金融引き締めなどの総需要抑制策がとられる。要因となった需要により、消費インフレ、投資インフレ、財政インフレということもある。特定の限定された物や部門の需給が隘路(あいろ)となって物価上昇を引き起こす場合を、ボトルネック・インフレという。コストプッシュ・インフレは生産や販売に関わる費用が上昇し、その上昇が製品に転嫁されることで発生する物価上昇をいう。賃金上昇がもたらす賃金インフレ、円安や原燃料価格の上昇による輸入コストがもたらすインフレが代表的である。この場合のインフレは、政策対応が難しく、抑制に時間がかかることが多い。また物価上昇の度合いなどにより、クリーピング・インフレ(物価の下方硬直性で継続的に2〜3%の上昇が続く、忍び寄るインフレ)、ギャロップ・インフレ(年率数%ないしは数十%の物価騰貴、駆け足インフレ)、ハイパー・インフレ(超インフレの状況で、天文学的な貨幣価値の下落を引き起こす)などともいわれる。また、インフレの原因が国内要因にある場合の国内インフレ(ホームメード・インフレ)と、海外からもたらされる場合の輸入インフレとに区別することもある。
(出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」)

と説明されています。

より簡単に言えば、お金の価値と比べて「モノ」の価値(価格)の方が継続的に高くなっていくのが「インフレ」と呼ばれる現象です。

対して、「デフレ」とは「デフレーション」の略で、

インフレとは逆に、物価が下落する状況がデフレで、その要因は需給関係の悪化(不況)であることが多い。また物価下落と景気後退(リセッション=需要減退)が相互に繰り返される状態をデフレ・スパイラルという。すなわち、物価が下落しているにもかかわらず、消費や投資などの需要が回復せず、物価下落→売上減少・所得減少→需要減少→物価下落の悪循環に陥った状況をいう。日本では1997年後半から、物価の低下傾向を伴う不況が本格化、デフレ傾向が強まり、さらに98年にはデフレ・スパイラル危機の懸念にさらされた。この懸念を払拭し、景気を回復軌道に乗せるために、政府は98年に、二度の経済対策(4月と11月)を打ち出す一方、99年2月にはゼロ金利政策を実施。政策は奏功し、99年春から夏にかけては日本経済が最悪の状態から脱却できたと認識されるようになったが、それは一時的なものであった。2001年に再び景況が悪化するにつれ、デフレ傾向は強まりを見せた。02年初めには景気は好転。景気が拡張するに伴いバブルの負の遺産である「3つの過剰」は解消されたが、07年10月1日現在、政府はデフレ脱却という判断をしていない。
(出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」)

要はお金の価値と比べて「モノ」の価値(価格)が安くなるのが「デフレ」と呼ばれる現象です。

リスクをとらないリスク

「モノ」の価値は変動する。そして「お金」の価値もその状況によって変動する。これを理解すれば「リスクをとらないリスク」のことが見えてきませんか?

例えば「デフレ」の場合は、お金の価値(価格)に対して「モノ」の価値が相対的に安くなるので、お金(現金)を使わなければ、資産は実質的に増えることになります。ただし、「デフレ」になると、政府は景気対策を積極的に行い、いずれ景気は上向き、株価も上昇することが考えられます。このような状況を予測して、株式、不動産などのリスク資産に果敢に投資をするというのも考え方の一つですが、「デフレ」時にリスクをとる必要性は低いです。

「リスクをとらないリスク」が問題になるのは「インフレ」時です
「インフレ」とは「モノ」の価値(価格)が継続的に高くなる現象なので、今まで100円で買えたものが、来月には120円になり、翌年には150円といった具合に価値(価格)が変動し、お金の価値が相対的に目減りしていきます。

「インフレ」時は、現金や銀行預金、生命保険の払戻金の価値は時間の経過によって目減りしていきます「リスクをとりたくないため」現金や銀行預金、生命保険といった資産を保有しているのに、これらの資産は実質的にどんどん目減りしている。これが「リスクをとらないリスク」の典型的な例です

インフレ時の資産運用

インフレに強いと言われる資産は「株式」「不動産」といったリスク資産であり、「金」などの現物資産もインフレに強いと言われています。

世の中のあらゆる「モノ」の価値は日々変動しています。そして、状況の変化に合わせ、柔軟に「リスクマネジメント」を講ずることが、大切な資産を守るうえでは大切なことなのです。

投資におけるリスクマネジメントの必要性

2017.09.07

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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