ジョンソンエンドジョンソン【JNJ】は半世紀以上増配を続ける配当王銘柄



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《2018年6月6日改訂》

ジョンソンエンドジョンソンの概要

ジョンソンエンドジョンソン(Johnson & Johnson)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューブランズウィックに本社を置く、製薬・医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業です。

1886年に、創業者であるロバート・ウッド・ジョンソン、ジェームス・ウッド・ジョンソンおよびエドワード・ミード・ジョンソンの3兄弟が、ニュージャージー州ニューブランズウィックに小さな医療製品の会社を設立したのが始まりで、世界で初めて減菌の概念を製品に導入したことで知られています。

1921年には救急絆創膏『バンドエイド』、1954年には世界初の石鹸成分を含まないシャンプー『ジョンソンベビーシャンプー』、1987年には世界初の使い捨てコンタクトレンズ『アキュビュー』、2006年には『リステリン』など、日本人の私たちにも馴染みのあるヒット商品を数多く世に送り出しています。

海外への事業展開も早くから取り組み、1919年のカナダ、1924年のイギリスを皮切りに、現在は世界60カ国に250以上のグループ企業を有し、総従業員数約127,000名の陣容を誇る「世界最大級のヘルスケアカンパニー」として、消費者向け製品・医療機器・医薬品の分野で数万アイテムに上る製品を、世界中に提供しています。

2017年1月16日には、スイスの製薬会社「アクテリオン」を300億ドル、当時のレートで約3兆4000億円で買収。M&Aにも積極的に取り組み、更なる企業規模の拡大に努めています。



業績

売上高は緩やかに増加しており、2017年度の純利益の大幅な減少を除けば営業利益、純利益、EBITDA、どの項目を見てもケチの付け所がないほど安定しています。

また、2017年の純利益の大幅DOWNの原因は、税制改革による特殊要因(海外留保利益に対する繰延税金負債)によるもので、特に心配する必要はありません。

特筆すべき点は営業利益率、粗利率の高さで、営業利益率は10年平均で26.12%粗利率は10年平均で69.11%と非常に高い水準をキープしています。

※EBITDAは2012年以降のみの記載です。

営業利益率
企業の売上高に対する営業利益の割合のことで、企業の本業における収益性を判断する指標となります。
粗利率
「売上総利益率」とも言われ、企業の売上高に対して、粗利益が割合のことを言います。一般に粗利益率は、収益性や採算性を計る指標として、販売している商品・サービス等の利益率が高いかどうかをチェックする際に活用することができます。
EBITDA
金利、税、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を引く前の利益(Earnings)のことです。

2017年を除けばEPSは順調に伸びていて、ROE、ROAは高い水準をキープしています。

先程も触れましたが、2017年のデータに関しては、税制改革による特殊要因によって純利益が大幅に低下したことで、EPSやROE、ROAともども導き出される数値(収益力)が急激に悪化して見えているだけで特に心配はありません。


EPS(一株あたりの純利益)
税引き後の年間利益を発行済み株式数で割った比率です。
ROE(自己資本利益率)
自己資本がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で、高いほど収益力が高いといえます。
ROA(総資本利益率)
純資産+負債を含めたすべての資金(総資本)がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で高いほど収益力が高いといえます。



CF(キャッシュフロー)


CF(キャッシュフロー)はExcellentの一言です。ヘルスケア業界は莫大な研究開発費がかかりますが、営業CFマージン(10年平均で25%を超える)が示すように、非常に高い収益力によって潤沢なフリーCFを確保しています。

営業CF(営業キャッシュフロー)
企業本来の営業活動(本業)により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
投資CF(投資キャッシュフロー)
企業の将来に対する投資により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
フリーCF(フリーキャッシュフロー)
企業が自由に使える資金。事業の拡大、債務の返済、配当などにあてられます。
営業CFマージン(営業キャッシュフローマージン)
売上高から、どれくらい営業CFを生み出したを判断する指標で、比率が高いほど収益性が高いといえます。



配当と配当余力

流石は55年連続増配銘柄だけあってDPSは綺麗な右肩上がりです。配当性向もまだまだ増配を継続する余地が十分あります。

DPS(一株あたりの配当)
株主に還元される一株あたりの年間配当額です。
配当性向
税引き後の利益のうち、配当金の支払いに向けられる比率です。



バリュエーション(2018.6.6現在)

PER(実績):22.49倍
PER(予想):15.01倍

PER(株価収益率)
株価が一株あたりの利益の何倍になっているかを表す尺度で、株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断されますが、業種によって水準が異なりますので、同業種間や経営内容が似ている企業間での比較に用いるのに適しています。

PERには、予想PERと実績PERがあり、予想PERとは今期の予想値を基に算出したもので、実績PERとは、直近の決算における実績値を基に算出されたものです。

PBR:5.17倍
PBR(株価純資産倍率)
1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表す尺度で株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断され、過去の同企業のPBRと比較して、現在の水準が割安であるか?を判断するのに役立ちます。

直近配当利回り:2.96%



まとめ

米国では、50年以上増配を続ける企業をDividend King(配当王),25年以上増配を続ける企業をDividend Aristcrat(配当貴族)と呼んでおり、ジョンソンエンドジョンソンはDividend King(配当王)のうちの一社です

また、ジョンソンエンドジョンソンのS&P(スタンダード&プアーズ)による信用格付は最高ランクのAAA(トリプルA)であり、これは世界にたった2社(もう1社はマイクロソフト)しか存在しません。

安定した配当政策に安定した業績と財務状況……

このような実績と背景から、ジョンソンエンドジョンソンは米国株への投資、特に配当再投資戦略を実践する投資家には鉄板と言われる銘柄で、多くの投資家がポートフォリオに加えている非常に人気の高い銘柄です。

人気があるということで株価は基本、右肩上がりの上昇を続けていて、私にとっては「押し目待ちの押し目なし」という格言を思い起こされる銘柄の1つだったのですが、2018年に入ってからは金利の上昇が影響してか株価は低迷しており、長期投資が前提とはなりますが、今の株価(1株=120ドル辺り)なら十分「買い」だと個人的には考えています。

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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