iシェアーズ 米国不動産 ETF 【IYR】より分配金を受領
iシェアーズ 米国不動産 ETF 【IYR】(以下【IYR】)より、4月分の分配金37.57ドル、日本円に換算すると3,982円を受け取りました。
そして、このたびの分配金が【IYR】より受領する初めての分配金になります。

※(1ドル=106.00円で換算)
これで、2018年に受け取った配当金の合計は347.69ドル(日本円に換算して36855円)。
これまでに受け取った配当金の合計は813.99ドル(日本円に換算して86,282円)になります。
それでは、無事に分配金を受領したことので【IYR】の近況について確認していきたいと思います。
iシェアーズ 米国不動産 ETF 【IYR】の近況
【IYR】は2000年6月22日に設定されたETFで、ダウ・ジョーンズ米国不動産指数の価格と利回りに連動する投資結果を目標に設計されたETFです。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出して公表している指数で、不動産の保有、開発業、REIT(不動産投資信託)を含む、米国の不動産セクター全般の銘柄で構成されおり、米国市場の不動産セクターの動向を示す指数です
REIT(リート)とは「Real Estate Investment Trust」の略で、多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。不動産に投資を行いますが、法律上は、投資信託の仲間として扱われます。
ファンドの現在(2018.03.29)の保有銘柄数は124銘柄。ダウ・ジョーンズ米国不動産指数 から大きな乖離もなく運用されています。
それでは、【IYR】のパフォーマンスの推移を確認していきましょう。
【IYR】の過去6ヶ月間のパフォーマンスは、昨年後半からズルズルと値を下げ続けていて、現在は72ドル~75ドル辺りのレンジでもみ合っています。
そして、下のチャートは過去6ヶ月間の米10年債利回りの推移を示したものですが、これら2つのチャートを見比べると見事に逆相関しているのが見て取れると思います。

これは、金利動向がREITの資金調達コスト(借入金利)に大きく影響するからで、金利の上昇がREITの収益悪化、価格下落を予見させるためです。
ただし、これは私の個人的な意見ですが、金利の上昇がREITの資金調達コストを吊り上げるのは事実ですが、金利の上昇が不動産価値の上昇、賃料の上昇に繋がることもあるので、一概に「金利の上昇=REITの収益悪化」と捉えるのはどうかな?と個人的には感じます…。
次に【IYR】の現在(2018.3.29)の組入上位銘柄を見ていきます。
上位には、ワイヤレス通信や放送用タワーなどのインフラを保有、運営、開発するアメリカンタワーコーポレーション【AMT】や、個人向け物件、ショッピングセンター、アウトレットセンターを保有、運営、開発するサイモンプロパティーグループ【SPG】、ワイヤレス通信用のインフラを保有、運営、開発するクラウンキャッスルインターナショナル【CCI】、産業用不動産の保有、運営、開発するプロロジス【PLD】といった米国REITが名を連ねてます。
また、保有比率は以下のようになっていて、
米国の様々なREITに幅広く分散投資がなされています。
iシェアーズ 米国不動産 ETF 【IYR】への今後の投資方針
人が生活するうえで不動産は必要不可欠なものです。
米国は先進国では珍しく人口増加国であり、今後も不動産需要の拡大が期待される国です。そして、経済や学術、ショービジネスやスポーツ界においても米国は世界中から優秀な人材が集まる国であり、例え高齢化が進んだとしても、米国の「移民国家」という現状は変わらず、日本のような極端な少子高齢化には進まないと私は考えています。
そのように考えれば、米国の不動産に幅広く投資する【IYR】に投資するのは、企業の成長を予測して投資するよりも「堅い」投資だと私は考えますし、どんなに不景気になろうとも賃料は徴収されインカムは途絶えることが無いことから(減少することはあります)、売られるときは買い、「REITが好調」というニュースが流れる頃には売却or買い増しを止めてホールドするというのがREIT投資の王道だと私は考えます。
FRB(連邦準備制度理事会)は、今年、後2回の利上げを予定しており、米国の投資銀行ゴールドマンサックスは「米10年債利回りは年内に3.5%まで上昇する」との予想をしています。
今後の金利動向次第では、【IYR】はさらに大きく株価を下げることも考えられ(ただし、過去を振り返ると金利の上昇=REITの下落とは一概には言えません)、


それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。