iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF 【AGG】は、投資適格債券だけを集めた優良債権ETF



【スポンサーリンク】

以前、「自信を持って勧めることができる最適解」という記事を書きました。

自信を持って勧めることができる最適解

2017.08.31

その記事の中で複数のETFを「最適解」としてあげたのですが、「なぜ、このETFがお勧めなのか?」ということについては詳しく触れていなかっので、補足としてより詳しく紹介したいと思います。

今回は、ブラックロック・ファンド・アドバイザーズのiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF 【AGG】を紹介します。

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF 【AGG】の概要

  • ティッカー:AGG
  • ベンチマーク:バークレイズ米国総合インデックス
  • 純資産総額:504億8,600万ドル
  • 経費率:0.05%
  • 標準偏差(3年):2.90%
  • シャープレシオ(3年):0.79

※上記は2017.8.31のデータ

標準偏差

標準偏差とは、複数の値の中で、個別の値が中間値(または平均値)と比較してどの程度の違いがあるかを計測するもので、リスク要因を分析する手段として利用されます。相場で使われるボラティリティ(価格の変動率)もこの標準偏差で分析され、どの程度、価格の幅があるのかを示めします。投資における「リスク」とは、価格の振れ幅のことを指しますので、単純に標準偏差の大きさ=リスクの大きさと考えてOKです。

シャープレシオ(Sharpe Ratio)

シャープレシオとは、リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測るもので、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高い(効率よく収益が得られた)と言えます。異なる投資対象を比較する際に、同等のリスクなら、どちらのリターンが期待できるかを考えるときに利用します。

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF 【AGG】(以下【AGG】)は、米国投資適格債券市場全般を表すバークレイズ米国総合インデックスと同等水準の投資成果を目標に設計されたETFです。

ETF(上場投資信託)とは?

2018.07.19

バークレイ米国総合インデックス(Barclays US Aggregate Bond Index)は、4つの主要な米国債券指数を合成したインデックスで、インデックスの内訳は米ドル建て債券で構成されています。米国債、地方債、モーゲージ債、社債、金融債、公共事業債、非米国機関などで構成されており、債券の格付けは、いずれもBaa(Moody’s)、またはBBB(S&P)以上で投資適格債に該当しています。

また、債券の平均残存期間は約7年で長期債を中心とした構成のインデックスになっています。

過去の値動きとリターン

【AGG】の設定は2003年9月22日です。それでは、設定来のパフォーマンスを見ていきましょう。

(引用元:ブラックロック ホームページ)

設定時(2003.9.22)の株価は100.92ドル、現在(2017.9.29)の株価は109.53ドルで、2003年9月の上場以来、株価は8.53%上昇しています。

そして、2003年設定ということで、2008年のリーマンショックも経験しており、その時には設定来の最安値である95.87ドルまで値をさげましたが、3年の標準偏差が、2.90%、5年の標準偏差が2.86%、10年の標準偏差が3.32%であり、大きな危機に直面した際にも、投資適格債券のETFらしく、ボラティリティ(価格の変動率)は小さく、このような特性から、キャピタルゲイン(売却益)を狙うような投資には向かないETFです。

(引用元:ブラックロック ホームページ)

上のチャートは、2003年9月22日の設定時に、【AGG】に10,000ドル投資し、分配金(税引前)を再投資したと仮定して算出したものです(管理報酬およびその他の費用は控除後)。設定時に投資した10,000ドルが、現在(執筆時)は74.89%増の17,488.87ドルになった計算になります。元本割れを極力避けたい方や、運用資金が豊富で極力リスクを避けたい方にとっては、分配金再投資によるこのリターン(約1.75倍)は十分魅力的な水準なのではないでしょうか?

ちなみに、10年前に【AGG】に10,000ドル投資し、分配金(税引前)を再投資したと仮定した場合、10年前に投資した10,000ドルは、約1.5倍の15,032.95ドル(50.33%増)になった計算になります。

保有銘柄と資産構成(2017.09.26)

【AGG】の保有する債券の発行体上位は以下のとおりです。
(引用元:ブラックロック ホームページ)

【AGG】は現在、6,375銘柄で構成されています。組入上位10銘柄は以下のようになっており、財務省債券(米国債)とモーゲージ・パススルー証券が上位を占めています。
(引用元:ブラックロック ホームページ)

ちなみにモーゲージ・パススルー証券とは、金融機関が自ら貸し出した住宅ローンの中で一定条件を満たすものを一まとめにして政府系金融機関へ売り渡し、それを政府系の金融機関等が保証して発行した証券のことを言います。

(引用元:ブラックロック ホームページ)

業種別の資産構成比率は、財務省債券(米国債)、モーゲージ・パススルー証券、資本財・サービス関連の債券でおよそ8割を占めています。

(引用元:ブラックロック ホームページ)

【AGG】が保有する債券の信用格付けは、最高ランクのAAA(トリプルA)の債券が7割を超えており、安全性の高いETFだと言えます。

分配金利回り

  • 分配金利回り:2.46%
  • 配当スケジュール:毎月

※上記は2017.9.26のデータ

注意
米国株の配当(米国ETFの分配金)には、米国で10%、日本で20.315%の源泉徴収税がかかります。ただし、NISA枠を利用して購入した株の配当(ETFの分配金)については、NISA適用期間中は日本での税金20.315%は非課税になります。NISAを利用しない場合は、確定申告をすることで、米国で課税された税額(10%分)を日本の所得税や住民税から一定額控除できる外国税額控除を利用することができます。

まとめ

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF【AGG】は、安定性の高い投資適格債券で構成された、経費率(信託報酬)も僅か0.05%という低コストな債券ETFで、元本割れを極力避けたい方や、運用資金が豊富で極力リスクを避けたい方にとってはオススメのETFです。

特に預貯金(定期預金10年がネット銀行で年利0.04%、メガバンクで年利0.01%程度)や、個人向け国債(固定5年で年利0.05%)といった日本で売られている安全性の高い金融商品は、あまりにも利回りが低いことを考えると、【AGG】のような比較的高分配(年利2.46%)で安全性の高い債券ETFは利用価値が高いと言えます。

注意
【AGG】はドル建ての債券ETFのため、為替の影響(為替リスク)を受けることになります。【AGG】へ投資をした場合、投資した時点から円高ドル安になれば円ベースでの利回りは下がり、円安ドル高になれば円ベースでの利回りは上がります。

また、すでに多くの資産を保有している方にも利用価値が高いETFで、例えば2億円の資産を保有する方が、【AGG】に2億円全額投資した場合、元本割れのリスクを抑えながら毎年492万円の分配金が入ってくる計算になります(現在の分配金利回りで計算。分配金額は税引き前の金額です)。

その他にも、目ぼしい投資先が見つからない場合のキャッシュの避難先としての利用や、ポートフォリオに一定比率の【AGG】を加えて、株価暴落時のプロテクターとして利用し、株価暴落の際は【AGG】を売って、暴落した割安な株を買い集める資金として利用するなど、ボラティリティが小さい債券ETFならではの使い方が考えられます。

ただし、過去を振り返れば、長期的に見ると債券は株式のパフォーマンスを大きく下回っています

私的には、株式をメインにしつつ、状況にあわせて【AGG】をポートフォリオに一定比率加えるという使い方がベストだと考えますが、投資に対して恐怖心を抱いている方や投資初心者の方が、投資の醍醐味を知る第一歩として【AGG】に投資するというのは良い選択ではないでしょうか。

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



【スポンサーリンク】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA