iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】は、分配金利回り3%越えのETF



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《2017年11月27日改訂》

iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】の概要

  • ティッカー:HDV
  • ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
  • 純資産総額:64億6,200万ドル
  • 経費率:0.08%
  • 標準偏差(3年):8.78%
  • シャープレシオ(3年):0.83

※上記は2017.10.31のデータ

標準偏差

標準偏差とは、複数の値の中で、個別の値が中間値(または平均値)と比較してどの程度の違いがあるかを計測するもので、リスク要因を分析する手段として利用されます。相場で使われるボラティリティ(価格の変動率)もこの標準偏差で分析され、どの程度、価格の幅があるのかを示めします。投資における「リスク」とは、価格の振れ幅のことを指しますので、単純に標準偏差の大きさ=リスクの大きさと考えて差支えありません。

シャープレシオ(Sharpe Ratio)

シャープレシオとは、リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測るもので、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高い(効率よく収益が得られた)と言えます。異なる投資対象を比較する際に、同等のリスクなら、どちらのリターンが期待できるかを考えるときに利用します。

iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(以下【HDV】)は、配当水準が比較的高い米国株式で構成された、モーニングスター配当フォーカス指数と同等の投資成果をあげることを目標に設計されたETFです。

ETF(上場投資信託)とは?

2017.06.14

ちなみに、ベンチマークであるモーニングスター配当フォーカス指数とは、米国株式市場の97%を占めるモーニングスター株式指数の中から、財務の健全性が高く、同時に持続的に平均以上の配当を支払うことができると考えられる米国企業75銘柄で構成されています。

過去の値動きとリターン(2017.11.22現在)

※以下に掲載する画像は、すべてBLACK ROCKのホームページから引用しています。

【HDV】の設定は2011年3月29日と比較的新しいことから、設定来のパフォーマンスをみていきます。

リーマンショック後に設定されたファンドということで、極端に大きな落ち込みもなく綺麗な右肩上がりのチャートを描いています。

設定時(2011.3.29)の株価が50.35ドルで、現在の株価(2017.11.22)が86.47ドルと、6年半の間に株価は71.74%も上昇しており、素晴らしいパフォーマンスを見せています。

ただし、同社の人気ETFでS&P500に連動するETF、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (以下【IVV】)が、同じ運用期間で97.48%アップのパフォーマンスを見せており、【HDV】のパフォーマンスが別段優れているというよりは、近年の米国市場全体のパフォーマンスが驚異的だったと言えると思います。

iシェアーズ・コア S&P 500 【IVV】は経費率わずか0.04%のS&P500指数連動型ETF

2017.09.25

上のチャートは、【HDV】に10,000ドル投資し、分配金(税引前)を再投資したと仮定して算出したものですが(管理報酬およびその他の費用は控除後)、設立時(2011.03.29)に投資した10,000ドルが、現在(2017.11.23)は112.34%アップの21,233.70ドルにもなっており、元本は倍以上に膨れ上がっています。ちなみに【IVV】のパフォーマンスは125.92%アップということで、ここでも【HDV】 と比べて高いフォーマンスを記録していますが、株価での比較では25.74%の差だったのに対して、分配金を再投資した場合の差は13.58%の差に縮まっており、高配当株の配当再投資戦略の有効性が垣間見えます。

保有資産と資産構成(2017.11.22)

組入上位10銘柄は以下のとおりです。

【HDV】は現在、75銘柄で構成されており、組入上位の銘柄には米国株投資家の間ではよく知られる大型株がズラリと並んでいます。だだし、【HDV】 は回転比率が高く、組入銘柄が頻繁に入れ替わりますので、組入銘柄や構成比率が気になる人は、時々、BLACK ROCKのホームページにアクセスして現況を確認することをオススメします。そして、回転比率が高いということで、それに伴うキャピタルゲイン税(売却益にかかる税金)が気にかかるところですが、ETFは税法上、自分がそのETFを売却しないかぎりキャピタルゲイン税は発生しないので、銘柄入れ替えに伴うコストは余り気にする必要はありません。

【HDV】の保有する各セクターの比率は、「生活必需品」「エネルギー」「電気通信」といった成熟産業が中心の構成比率になっており、どちらかと言えば景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな銘柄で構成されているETFと言えます。そのため、現在のような株価がどんどん高値を更新するような状況が続くようだと、グロース(成長)株を組み入れている【IVV】のようなETFとのパフォーマンス差は開いていくものと考えられます。

分配金利回り

  • 分配金利回り:3.39%
  • 過去12ヶ月分配金利回り:3.30%
  • 配当スケジュール:四半期毎

※上記は2017.10.31のデータ

米国高配当株ETFの名前のとおり、ETFとしては高利回りの商品です。ただし、日本で運用する場合は、配当にかかる源泉徴収税(約30%)を考慮する必要があります。

注意
米国株の配当には、米国で10%、日本で20.315%の税金がかかります。NISAを利用して購入した株の配当はNISAの適用期間は日本での20.315%分は非課税。NISAを利用していない場合でも、確定申告をすることで、米国で課税された10%分を日本の所得税や住民税から一定額控除できる外国税額控除を利用することができます。

まとめ

ブラックロックのライバルであるバンガードにも、バンガード米国高配当株式ETF(以下【VYM】)という【HDV】と名前がよく似たETFがありますが、こちらは構成銘柄数が400銘柄以上、セクター別の構成比率も【HDV】よりバランスよく配分されていて、経費率も同等の0.08%という優れたETFがあります。【HDV】と同じ米国高配当株を集めたETFですが、その中身はかなり違うことから、ブラックロックとバンガード両社の高配当株ETFに対するスタンスの違いを感じて実に興味深いです。

バンガード・米国高配当株式ETF【VYM】は長期投資の配当再投資戦略にお勧めのETF

2017.09.09

上記のチャートは、【HDV】の設定来(このチャートでは2011.4.8以降)からのパフォーマンスと同期間の【VYM】のパフォーマンスを比較したものですが、同じ高配当株ETFをうたっているETFでも、【VYM】のパフォーマンスは、【HDV】のパフォーマンスを15%以上上回っています。

これは、【VYM】が各セクターに満遍なく投資されていて、市場全体の値動きに近い動きをするのに対して、【HDV】は、エネルギーセクター、電気通信セクターなど、ある一定のセクターへの投資に偏っているため、近年の原油安によるエネルギーセクターの低迷や、過当競争による電気通信セクターの低迷の影響を強く受けてしまっているのが原因です。そして、【HDV】の方が【VYM】より配当利回りは高いですが、それは、不人気銘柄は相対的に割安で放置されることが多く必然的に配当利回りは高めになるからで、今の【HDV】は、そのような銘柄に投資している比率が高くなっています(反対にこれらのセクターが盛り返せばパフォーマンスは逆転するのですが…)。【HDV】と【VYM】のどちらに投資をするか判断に迷う場合は、この特徴を掴んだうえで選択すれば、より自分の意図に沿った投資ができると思います。

また、【HDV】と同様のETFは、iシェアーズ 米国高配当株ETF(モーニングスター配当フォーカス)【1589】として東証に上場されており、日本円での購入も可能です。

私は、【HDV】に10株だけ投資していますが、私の目標は、この【HDV】のパフォーマンス(配当込みの実質パフォーマンス)に負けないことです。元々は、iシェアーズ・コア 米国高配当株【HDV】に強い魅力を感じ、この1本に集中投資することを考えていましたが、調べていくと【HDV】は、あまりにも回転比率が高く、保有銘柄の入れ替えも激しく行われていることから、自分にはしっくりこず、自分で個別株を選んで保有する道を選びました。

【HDV】の方が優れたパフォーマンスを記録する可能性が高いのは重々承知していますが、高配当=不人気、斜陽産業というのが高配当株のパターンであり、高配当株は何らかの問題を抱えているものがほとんどです。そんな高配当株に投資して配当再投資戦略を実践しようと決めたのだから、自分で分析し、考え、納得した銘柄に投資するほうが、自分は落ち着いていられるな(気持ち悪くないな?)と考えての結論です。

私が【HDV】に注目しているのは、リセッション(景気後退)入りした時のパフォーマンスがどうなるか?という点で、設定されたのが2011年3月29日と比較的新しいことから、そのパフォーマンスは未知数です。

金太郎
その時はS&P500 ETFのパフォーマンス(配当込み)を上回るのでは?

と個人的には期待しているのですが、結果はその時になってみないと分かりません。そして、リセッション局面でも【IVV】や【VYM】に遅れをとるようなパフォーマンスだったときは、【HDV】の保有と自分の戦略について再考する必要があると考えています。

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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