iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】は、分配金利回り3%越えのETF



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《2018年7月13日改訂》

iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】の概要

  • ティッカー:HDV
  • ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
  • 純資産総額:57億5,200万ドル
  • 経費率:0.08%
  • 標準偏差(3年):9.16%
  • シャープレシオ(3年):0.87

※上記は2018.6.30のデータ

標準偏差

標準偏差とは、複数の値の中で、個別の値が中間値(または平均値)と比較してどの程度の違いがあるかを計測するもので、リスク要因を分析する手段として利用されます。相場で使われるボラティリティ(価格の変動率)もこの標準偏差で分析され、どの程度、価格の幅があるのかを示めします。投資における「リスク」とは、価格の振れ幅のことを指しますので、単純に標準偏差の大きさ=リスクの大きさと考えて差支えありません。

シャープレシオ(Sharpe Ratio)

シャープレシオとは、リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測るもので、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高い(効率よく収益が得られた)と言えます。異なる投資対象を比較する際に、同等のリスクなら、どちらのリターンが期待できるかを考えるときに利用します。

iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(以下【HDV】)は、配当水準が比較的高い米国株式で構成された、モーニングスター配当フォーカス指数と同等の投資成果をあげることを目標に設計されたETFです。

ETF(上場投資信託)とは?

2018.07.19

ちなみに、ベンチマークであるモーニングスター配当フォーカス指数とは、米国株式市場の97%を占めるモーニングスター株式指数の中から、財務の健全性が高く、同時に持続的に平均以上の配当を支払うことができると考えられる米国企業75銘柄で構成されています。



過去の値動きとリターン(2018.7.13現在)

【HDV】の設定は2011年3月29日です。それでは設定来のパフォーマンスを見ていきましょう。なお、以下に示す図は、すべてBLACK ROCKのホームページから引用しています。

リーマンショック後に設定されたETFということで、極端に大きな落ち込みもなく、右肩上がりのチャートを描いています。

設定時(2011.3.29)の株価は50.35ドル、現在の株価(2018.7.11)は86.08ドルですので、約7年3ヶ月の間に株価は70.96%上昇しており、なかなかのパフォーマンスです。

ただし、同社の人気ETFでS&P500に連動するETF、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (以下【IVV】)が、同じ運用期間で110.65%UPのパフォーマンスを見せており、【HDV】のパフォーマンスが優れているというよりは、近年の米国市場全体のパフォーマンスが驚異的だったと言えます。

iシェアーズ・コア S&P 500 【IVV】は経費率わずか0.04%のS&P500指数連動型ETF

2018.07.26

上のチャートは、2011年3月29日の設定時に、【HDV】に10,000ドル投資し、分配金(税引前)を再投資したと仮定して算出したものです(管理報酬およびその他の費用は控除後)。設定時に投資した10,000ドルが、現在(2018.7.11)は118.25%UPの21,825.45ドルになっており、元本は倍以上に膨れ上がっています。

ちなみに【IVV】のパフォーマンスは144.20%UPということで、ここでも【HDV】 と比べて高いフォーマンスを発揮していますが、株価での比較では36.69%の差だったのに対して、分配金を再投資した場合の差は25.95%の差へと、若干縮まっています。

ここ数年は、配当再投資でのパフォーマンスにおいても、圧倒的に【IVV】の方が【HDV】のパフォーマンスを凌駕しています。



保有資産と資産構成(2018.7.11)

iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】は、現在75銘柄で構成されており、組入上位10銘柄は以下のとおりです。

組入上位には、よく知られている(米国株投資家なら?)大型株がズラリと並んでいます。

ただし、【HDV】 は回転比率が非常に高く、組入銘柄や割合が頻繁に入れ替わるので、組入銘柄や構成比率が気になるようでしたら、時々、BLACK ROCKのホームページにアクセスして現況を確認することをオススメします。

そして、回転比率が高いということで、それに伴うキャピタルゲイン税(売却益にかかる税金)が気になるところですが、ETFは税法上、自分がそのETFを売却しないかぎりはキャピタルゲイン税が発生しないので、銘柄入れ替えに伴うコストは余り気にする必要はありません。

【HDV】の保有する各セクターの比率は、「生活必需品」「エネルギー」「電気通信」といった成熟産業が中心の構成比率になっており、どちらかと言えば景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな銘柄で構成されているETFと言えます。

そのため、株価がどんどん高値を更新するような状況が続くと、グロース(成長)株が組み入れられている【IVV】のようなETFとのパフォーマンス差は、どんどん開いていくものと考えられます。



分配金利回り

  • 分配金利回り:3.78%
  • 過去12ヶ月分配金利回り:3.65%
  • 配当スケジュール:四半期毎

※上記は2018.6.29のデータ

米国高配当株ETF【HDV】は、名前の通りETFとしては高分配利回りの商品です。ただし、日本で運用する場合は、配当にかかる源泉徴収税を考慮する必要があります。

注意
米国株の配当には、米国で10%、日本で20.315%の税金がかかります。NISAを利用して購入した株の配当はNISAの適用期間は日本での20.315%分は非課税。NISAを利用していない場合でも、確定申告をすることで、米国で課税された10%分を日本の所得税や住民税から一定額控除できる外国税額控除を利用することができます。



まとめ

ブラックロックのライバルであるバンガードにも、バンガード米国高配当株式ETF(以下【VYM】)という【HDV】と名前がよく似たETFがあります。

こちらは構成銘柄数が400銘柄以上、セクター別の構成比率も【HDV】よりバランスよく配分され、経費率も同等の0.08%という優れたETFです。【HDV】と同じ米国高配当株を集めたETFですが、その中身はかなり異なり、「ブラックロック」と「バンガード」両社の高配当株ETFに対するスタンスの違いを感じることができて、実に興味深いです。

バンガード・米国高配当株式ETF【VYM】は長期投資の配当再投資戦略にお勧めのETF

2018.07.23

私が、【HDV】で注目しているのは、リセッション(景気後退)入りした際のパフォーマンスがどうなるか?という点ですが、設定されたのが2011年3月29日と比較的新しいETFなので、そのパフォーマンスは未知数です。

個人的には、

金太郎
その時(リセッション入り後)は、S&P500 ETFのパフォーマンス(配当再投資でのパフォーマンス)を上回るのでは?

と、期待しているのですが、結果はその時になってみないと分かりません。

ただし、リセッション局面でも【IVV】や【VYM】に遅れをとるようなパフォーマンスだったとしたら、その時は【HDV】の存在価値を再考する必要があるのでは…と考えています。

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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