ヘインズブランズ【HBI】は1901年創業の老舗アパレルメーカー



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ヘインズブランズの概要

ヘインズブランズ(Hanesbrands Inc)は、米国のノースカロライナ州ウィンストンセーラムに本社を置くアンダーウェア、カジュアルウェア、インティメートアパレルなどの高品質なブランド商品を製造・販売しているグローバル企業です。

世界40ヵ国に65,300名の従業員を擁し、ほとんどのアパレルメーカーとは異なり、主に独自の製造施設を運営し衣料品を製造しています。

世界中で販売されている衣料品の90%以上が米国の工場で製造されており、それらの製品は北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、南アフリカで販売されています。

快適な下着や靴下が長年消費者に支持されてきたHanes (ヘインズ)、スウェットシャッツが米軍の訓練用ウエアや大学のアスレチックウエアとして注目され、世界的なアメリカンスポーツブランドに成長したChampion(チャンピオン)といった有名ブランドを保有しており、近年は、チャンピオンヨーロッパやメイドフォームブランド、パシフィックブランズなどの企業買収をはじめとする成長戦略にも積極的です。

ヘインズブランズの歴史は1901年にプレザント・ヘンダーソン・ヘインズとその弟ジョン・ウェスレイが、紳士用アンダーウエアを製造する会社「P・H・ヘインズニッティング社」を設立したのが始まりで、ウィンストンセーラムに建てられていたタバコ工場を改造してアンダーウェアの製造を開始しました。1913年ワンピース・タイプの画期的なアンダーウエア、「ユニオン・スーツ」を発売し、これが大ヒット。「ユニオン・スーツ」は「ヘインズ」ブランドの成功を語るに重要な製品となります。

1932年には、現在のブリーフの原型となるニット素材の紳士用ブリーフ「スポーツ」を発表。当時まだ珍しかった豊富なカラーでの展開がヘインズの成功の基礎となり、1947年複数のTシャツをリーズナブルな価格で提供するパックTシャツを発表。商品のハイクオリティーが認知され、ヘインズは米国の紳士用アンダーウェアマーケットで不動の地位を確立しました。

その後も、シンプルなデザインに速乾性やフィット性といったプレミアム性を加えることで今日まで多くの消費者から支持を集め、米国№1の下着メーカーの地位を築いています。

過去10年のチャート(2017.11.13)


10年前(2007.11.16)の株価は一株当たり7.75ドルで現在(2017.11.13)の株価は19.29ドル。この10年で株価は約2.5倍にもなっています。この10年の最安値はリーマンショック後の2009年3月に付けた1.54ドル、最高値は2015年4月に付けた34.5ドルで、この10年のボラティリティ(変動率)は非常に大きいです。

上のチャートはヘインズブランズ【HBI】と、米国を代表する、NYダウ平均株価、S&P500、両指数の過去10年のパフォーマンスを比較したものですが、ヘインズブランズのパフォーマンスが、NYダウ平均株価、S&P500、両指数のパフォーマンスを大きくアウトパフォームする結果になっています。

業績

売上高は順調に伸びてきており、それとともに営業利益や純利益も伸びています。営業利益率や粗利率も緩やかな上昇カーブを描いており、企業買収による製造過程や流通過程の統合といった施策がこれらの改善に繋がっているものと考えられます。また、EBITDAについても2012以降のデータしか確認できませんでしたが、こちらも緩やかな伸びを見せています。

営業利益率
企業の売上高に対する営業利益の割合のことで、企業の本業における収益性を判断する指標となります。
粗利率
「売上総利益率」とも言われ、企業の売上高に対して、粗利益が割合のことを言います。一般に粗利益率は、収益性や採算性を計る指標として、販売している商品・サービス等の利益率が高いかどうかをチェックする際に活用することができます。
EBITDA
金利、税、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を引く前の利益(Earnings)のことです。

10年前の2007年のEPSが0.33ドルで2016年のEPSは1.40ドルとEPSは高い伸びを見せています。また、ROEはこの10年平均が39.23%と高い水準で推移している他、ROAも10年平均5.97%とまずまずの水準で推移しています。

EPS(一株あたりの純利益)
税引き後の年間利益を発行済み株式数で割った比率です。
ROE(自己資本利益率)
自己資本がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で、高いほど収益力が高いといえます。
ROA(総資本利益率)
純資産+負債を含めたすべての資金(総資本)がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で高いほど収益力が高いといえます。

キャッシュフロー

投資CFが少なく、あまり設備投資を必要としないビジネスモデルが出来上がっています。気になるのは営業CFマージンのパーセンテージで、10年平均7.83%と、同業他者と比較した場合あまり良い水準とは言えません(アパレル業界では大体7%~24%です)。

営業CF(営業キャッシュフロー)
企業本来の営業活動(本業)により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
投資CF(投資キャッシュフロー)
企業の将来に対する投資により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
フリーCF(フリーキャッシュフロー)
企業が自由に使える資金。事業の拡大、債務の返済、配当などにあてられます。
営業CFマージン(営業キャッシュフローマージン)
売上高から、どれくらい営業CFを生み出したを判断する指標で、比率が高いほど収益性が高いといえます。

DPSと配当性向

配当実績は浅く、2013年から配当を出しています。DPSの伸びは素晴らしく、これまで年平均約30%の増配を実施しています。配当性向は例年40%以下であることから今後の増配も十分期待がもてます。

DPS(一株あたりの配当)
株主に還元される一株あたりの年間配当額です。
配当性向
税引き後の利益のうち、配当金の支払いに向けられる比率です。

バリュエーション(2017.11.13現在)

PER(実績):11.89倍
PER(予想):9.93倍

PER(株価収益率)
株価が一株あたりの利益の何倍になっているかを表す尺度で、株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断されますが、業種によって水準が異なりますので、同業種間や経営内容が似ている企業間での比較に用いるのに適しています。

PERには、予想PERと実績PERがあり、予想PERとは今期の予想値を基に算出したもので、実績PERとは、直近の決算における実績値を基に算出されたものです。

PBR:5.71倍
PBR(株価純資産倍率)
1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表す尺度で株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断され、過去の同企業のPBRと比較して、現在の水準が割安であるか?を判断するのに役立ちます。

直近配当利回り:3.11%

まとめ

近頃、Amazonなどeコマース拡大の影響から、百貨店の店舗縮小やスポーツ用品店の倒産などが相次いでいて、小売業全体で店舗縮小による過剰在庫が問題となりました。その影響はヘインズブランズを含むアパレル業界だけでなく、食品、小売りといった従来型の産業に広がっており、米国株式市場が活況を呈する中、アパレルや食品、小売りといったセクターは大きく出遅れ、不人気銘柄へと成り下がっている銘柄が数多く存在しています。

ヘインズブランズもそんな企業の1つで、現在は市況の強い逆風を受けていますが、決算内容を確認し検討したところ「現在の株価で買えるのなら、そんなに悲観的にならなくても問題ない」と私は判断し投資を決断をしました。

アパレル業全体が落ち込む中で、ヘインズブランズはシェアを落としているわけではなく、ブランド価値を毀損したわけでもありません。それに、米国内の市況により主力であるインナーウエアやアクティブウエアの業績は低迷していますが、買収と海外展開によって営業増益は続けています。

そもそも、eコマースが台頭したところで、他のブランドと違い自社店舗の存在が小さいヘインズブランズであれば、eコマースで自社の製品を売れば良いだけの話であって、Amazon等のeコマースの脅威をそんなに心配しなくても大丈夫ではないでしょうか(素人考えなので確固たる自信があるわけではありませんが…)。

しかし、ヘインズブランズは主にコットン製品を扱うブランドであることから、コットン価格の急騰や暴落の影響をもろに受けやすい点や、下着という手堅そうに見えるビジネスを主軸に置きながらも、株価は景気に敏感に反応する銘柄である点、多くの買収をこなしたため、総資産に対して負債額が多い点に注意を要します。

私はアメカジ好きで、ヘインズのパックTやヘンリーネック、チャンピオンのスエットシャッツ(リバースウィーブ)や杢Tを昔から愛用しているヘインズブランズファンの1人です。これまでは一消費者として同社を応援していましたが、今後は株主としても同社の製品を愛用し続け、応援していきます。

(2018年2月13日に売却しました)

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。

 



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