エクソンモービル【XOM】34年連続増配中のスーパーメジャー



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《2018年4月10日改訂》

エクソンモービルの概要

エクソンモービル(Exxon Mobil Corporation)はアメリカ合衆国テキサス州アービングに本社を置く世界最大の民間石油会社であり、エネルギー資源(石油・天然ガス)の探索、開発から精製、輸送、販売までの事業を垂直統合で一括に行っている米国を代表する巨大企業です。

1999年に「エクソン」と「モービル」が合併して「エクソンモービル」は誕生しますが、前身である「エクソン」と「モービル」は、ともに第二次世界大戦後から1970年代にかけて世界の石油産業をほぼ独占していた「セブンシスターズ」の一つであり、19世紀にジョン・D・ロックフェラーが創業したスタンダードオイルをルーツに持ちます。

スタンダードオイルは石油産業の寡占的市場を作り上げたことから、1911年に反トラスト法(独禁法)によりは34社に解体され、その内のスタンダードオイルオブニュージャージーが「エクソン」の前身、スタンダードオイルオブニューヨークが「モービル」の前身となります。

セブン・シスターズ
1960年代に結成されたOPEC(石油輸出国機構)が1970年代に主導権を握るまで石油産業をほぼ独占状態に置いた国際石油資本7社のこと。
・スタンダードオイルオブニュージャージー(後のエクソン)
・ロイヤルダッチシェル
・アングロペルシャ石油(後のBP)
・スタンダードオイルオブニューヨーク(後のモービル)
・スタンダードオイルオブカリフォルニア(後のシェブロン)
・ガルフオイル(後のシェブロン、一部BP)
・テキサコ(後のシェブロン)

1970年代まで石油産業をほぼ独占して絶大な力を誇ったセブンシスターズは、資源ナショナリズムの台頭によって巨大油田の権益を徐々に失い、石油価格の決定権がセブンシスターズから世界最大のカルテルであるOPECに移るに至り、その影響力は次第に縮小していきます。

その結果、セブンシスターズは1990年代以降、合理化に邁進することになり、合併・統合を繰り返した後に4社に集約されて、現在はエクソンモービルロイヤルダッチシェルシェブロンBPの4社になります

エクソンモービルの石油業界での影響力は、かつてのスタンダードオイル、セブンシスターズの時代と比べると大幅に縮小しました。

しかし、事業を行っている世界中の国々の政治・経済と密接に関わり、米国内においても米国政治の動向を左右するほどの力を持つ、スーパー石油メジャーであることに今も変わりはありません。

エクソンモービルについて詳しく知りたいのであれば、

を一読することをオススメします。



業績


2012年以降、新興国経済の減速や中東国のシェールガス潰しによる原油安の影響から、売上高、営業利益、純利益、EBITDA(2012年以前のデータは見つけれませんでした)いずれも減少を続けていましたが、2017年は久しぶりに前年を上回りました。

営業利益率
企業の売上高に対する営業利益の割合のことで、企業の本業における収益性を判断する指標となります。
粗利率
「売上総利益率」とも言われ、企業の売上高に対して、粗利益が割合のことを言います。一般に粗利益率は、収益性や採算性を計る指標として、販売している商品・サービス等の利益率が高いかどうかをチェックする際に活用することができます。
EBITDA
金利、税、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を引く前の利益(Earnings)のことです。


前年まで悪化の一途を辿っていましたが、2017年は少しだけ持ち直しています。原油価格の回復や合理化等の影響もあるとは思いますが、まだまだ低迷からの脱出には程遠い状況であり、更なる改善が期待されます。

EPS(一株あたりの純利益)
税引き後の年間利益を発行済み株式数で割った比率です。
ROE(自己資本利益率)
自己資本がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で、高いほど収益力が高いといえます。
ROA(総資本利益率)
純資産+負債を含めたすべての資金(総資本)がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で高いほど収益力が高いといえます。



CF(キャッシュフロー)

経営状況が厳しい中、営業CF、フリーCFはともにプラスを維持しており、また、2017年は営業CF、フリーCFともに前年より改善されています。投資CFが年々減少していることから、なんとか投資CFをコントロールしてキャッシュに余裕を持たせようとしていることが垣間見えて、経営状況が厳しい中でも「赤字にはしない」という経営陣の意気込みを強く感じるCFです。

営業CF(営業キャッシュフロー)
企業本来の営業活動(本業)により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
投資CF(投資キャッシュフロー)
企業の将来に対する投資により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
フリーCF(フリーキャッシュフロー)
企業が自由に使える資金。事業の拡大、債務の返済、配当などにあてられます。
営業CFマージン(営業キャッシュフローマージン)
売上高から、どれくらい営業CFを生み出したを判断する指標で、比率が高いほど収益性が高いといえます。



配当と配当余力

配当は年々上昇していて35年連続増配中です。配当性向は原油安による純利益の減少によって急激に上昇し、2016年はついに100%を超えるタコ配でしたが、2017年はギリギリタコ配(配当性向:99%)を回避しました。

DPS(一株あたりの配当)
株主に還元される一株あたりの年間配当額です。
配当性向
税引き後の利益のうち、配当金の支払いに向けられる比率です。



バリュエーション(2018.4.10更新)

PER(実績):23.14倍
PER(予想):15.82倍

PER(株価収益率)
株価が一株あたりの利益の何倍になっているかを表す尺度で、株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断されますが、業種によって水準が異なりますので、同業種間や経営内容が似ている企業間での比較に用いるのに適しています。

PERには、予想PERと実績PERがあり、予想PERとは今期の予想値を基に算出したもので、実績PERとは、直近の決算における実績値を基に算出されたものです。

PBR:1.69倍
PBR(株価純資産倍率)
1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表す尺度で株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断され、過去の同企業のPBRと比較して、現在の水準が割安であるか?を判断するのに役立ちます。

直近配当利回り:4.11%



まとめ

創業家であるロックフェラー家やウォーレン・バフェット氏、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ氏が運営している「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」など、著名な資産家・投資家たちが、エクソンモービルの株を全て手放しており、これらのニュースを見聞きしてしまうと、多くの人がエクソンモービルの未来に悲観的になるのは至って普通と言えます。

時代のトレンドは、化石燃料の使用量を減らし、風や太陽光を利用する自然エネルギーへの転換、また、電力を動力源とする電気自動車へのシフトなど、CO2排出量を減らす方向に進んでおり、エネルギーの多様化は今後益々進んでいくのはまず間違いなく、石油をメインに取り扱うエクソンモービルにとっては今後も厳しい状況が続くことが予想されます。

しかし、私はエクソンモービルに投資し、その未来をポジティブに捉えています。

その理由は、将来的に自然エネルギーをはじめとするクリーンエネルギーが拡大するにしても、それに投資できるのは今のところ先進国だけであって、まだまだ経済を発展させようとしている新興国には、石油や天然ガスは絶対に必要であること。それに加えて、エクソンモービルの財務力の高さと経営者の株主利益を意識した保守的な経営スタイルに信頼を置いているからです。

石油メジャーの配当利回りは各社高い水準ですが、それは何故かといえば、近頃の原油安による業績の悪化と将来の石油産業への懸念から、投資家に見向きもされず不人気銘柄に成り下がっているからです。

これらの点を各投資家がどう見るかによって意見がわかれるところですが、私は不人気銘柄に成り下がっている今だからこそ大きな魅力を感じてエクソンモービルに投資しています。

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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