ブリティッシュアメリカンタバコ【BTI】は世界最大のタバコ会社



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《2017年11月28日改訂》

ブリティッシュアメリカンタバコの概要

ブリティッシュアメリカンタバコ(British American Tobacco Plc)は、英国のロンドンに本社を置く世界最大のタバコ会社です。

200種以上のブランドを約200ヵ国の市場で展開し、世界の成人喫煙者10億人のうち8分1の喫煙者がブリティッシュアメリカンタバコの製品を選択しています。主なブランドとしては「ラッキーストライク」「ケント」「クール」などがあり、最近話題の加熱式タバコ「glo(グロー)」もブリティッシュアメリカンタバコの製品です。

世界55ヵ国の市場で売り上げ第1位、その他の市場でも確固たる地位を築いており、2016年には世界中の政府に、製品のタバコ税を含めて年間332億ポンド超(4兆6892億円超: 2017年3月実勢レート)の多額の税金を納付しています(納付した税金額は、グループ全体の税引後利益の6倍を超えます)。

42ヵ国に広がるグループの子会社は、世界中の多種多様な文化圏にまたがって存在しており、グループ全体で50,000人を超える社員を擁し、2016年には、44ヵ所の生産施設において約6,650億本の紙巻タバコを生産しました。

2017年1月には、既に42.2%を保有していたR.Jレイノルズタバコカンパニー【RAI】を買収。フィリップモリスインターナショナル【MO】を抜き世界最大のタバコ会社になりました。

過去10年のチャート(2017.11.28)

10年前(2007.11.23)の株価は38.28ドルで現在(2017.11.28)の株価は66.20ドルと、この10年間で株価は72.94%上昇しました。一時はリーマンショックの影響で20ドル前半まで値を下げましたが、それ以降は概ね右肩上がりのチャートを描いています。しかし、7月末に米国食品医薬品局(FDA)が「タバコ製品に含まれるニコチンを常習性のない水準にまで減らす新規制」を検討していると公表した後は株価は急落し執筆時現在も低迷したままです。

ブリティッシュアメリカンタバコの過去10年間のパフォーマンスを、米国を代表する「S&P500」「NYダウ平均株価」両指数と比較すると、ブリティッシュアメリカンタバコが+72.93%、S&P500が+80.56%、NYダウ平均株価が+81.65という結果になり、ブリティッシュアメリカンタバコのパフォーマンスは、S&P500、NYダウ平均株価のパフォーマンスを10%程下回りました。ただし、配当を含む実質利回りで比較した場合は高配当利回りであるブリティッシュアメリカンタバコに分があるように思います。(計算はしていませんが…)

業績

売上高をはじめとして全ての項目に伸び(成長)は見られませんが、非常に安定しています。特筆すべきは営業利益率と粗利率の高さで、営業利益率は10年平均31.75%、粗利率は10年平均75.22%と驚異的な数値です。

※EBITDAに関しては2012年以前のデータを入れていません

営業利益率
企業の売上高に対する営業利益の割合のことで、企業の本業における収益性を判断する指標となります。
粗利率
「売上総利益率」とも言われ、企業の売上高に対して、粗利益が割合のことを言います。一般に粗利益率は、収益性や採算性を計る指標として、販売している商品・サービス等の利益率が高いかどうかをチェックする際に活用することができます。
EBITDA
金利、税、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を引く前の利益(Earnings)のことです。

ブリティッシュアメリカンタバコは自社株買いを積極的に行っていて、その影響からEPSはしっかり伸びています。また、ROEは10年平均48.40%、ROAは10年平均12.23%と非常に高い収益力を示しており文句のつけどころがありません。

EPS(一株あたりの純利益)
税引き後の年間利益を発行済み株式数で割った比率です。
ROE(自己資本利益率)
自己資本がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で、高いほど収益力が高いといえます。
ROA(総資本利益率)
純資産+負債を含めたすべての資金(総資本)がどれだけ効率的に使われているかを見る指標で高いほど収益力が高いといえます。

キャッシュフロー

キャッシュフローの内容は素晴らしいの一言につきます。営業CFマージンは10年平均26.31%と非常に高い水準であり、投資CFの少なさが潤沢なフリーCFを生み出しています。

営業CF(営業キャッシュフロー)
企業本来の営業活動(本業)により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
投資CF(投資キャッシュフロー)
企業の将来に対する投資により発生したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
フリーCF(フリーキャッシュフロー)
企業が自由に使える資金。事業の拡大、債務の返済、配当などにあてられます。
営業CFマージン(営業キャッシュフローマージン
売上高から、どれくらい営業CFを生み出したを判断する指標で、比率が高いほど収益性が高いといえます。

DPSと配当性向


DPSは緩やかに上昇しています。配当性向は6~7割のラインで推移しており、増配をこなしながらも配当性向はコントロールされています。また、ブリティッシュアメリカンタバコはこの10年の間に発行済み株式の約1割に当たる自社株買いを実施しており株主還元に積極的な企業です。

DPS(一株あたりの配当)
株主に還元される一株あたりの年間配当額です。
配当性向
税引き後の利益のうち、配当金の支払いに向けられる比率です。

バリュエーション(2017.11.28現在)

PER(実績):22.08倍
PER(予想):20.24倍

PER(株価収益率)
株価が一株あたりの利益の何倍になっているかを表す尺度で、株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断されますが、業種によって水準が異なりますので、同業種間や経営内容が似ている企業間での比較に用いるのに適しています。

PERには、予想PERと実績PERがあり、予想PERとは今期の予想値を基に算出したもので、実績PERとは、直近の決算における実績値を基に算出されたものです。

PBR:12.12倍
PBR(株価純資産倍率)
1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表す尺度で株価が割高か割安かを判断する目安として利用されます。低い方が株価は割安と判断され、過去の同企業のPBRと比較して、現在の水準が割安であるか?を判断するのに役立ちます。

直近配当利回り:3.45%

まとめ

タバコ産業の問題としては、やはり健康被害の問題を避けて通れません。実際に喫煙者は生活習慣病や三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)を引き起こすリスクが高まると言われており、研究結果も色々発表されています。そして、これらのことから、健康志向の強い先進国では喫煙人口の減少が進行しており、特に若者のタバコ離れが顕著になっています。

このような状況を考えると、将来のタバコ産業に悲観的になる人が多いかもしれませんが、私はタバコ産業の未来に対して余り心配していません。

紙巻タバコから加熱式タバコや電子たばこへの移行や、より健康志向の強い商品への移行は進んでいくと思いますが、タバコに含まれるニコチンには依存性があるので、一定以上の愛煙家は必ず存在するでしょうし、このところは売上本数の減少を値上げによって喫煙者に転換することで安定的に利益を上げていて、タバコ自体の販売を禁止する法律の施行などがない限り、今後も安定的に利益を上げていくものと考えています。

タバコ産業は、新規に設備投資する必要があまりなく、規制などによって大々的に広告を打つようなことができないこともあって(モータースポーツなどでは、過去、タバコ会社がメインスポンサーだった時代がありましたが…)、非常に収益性が高いビジネスモデルが構築されています。また、規制などによって新規参入への障壁が高い寡占市場であり、激しい競合にさらされることなく、莫大なキャッシュを生み出しています。

それらのことを勘案すると、ブリティッシュアメリカンタバコは今後も株主に対して大きなリターンをもたらしてくれると私は考えており、今後も継続して買い増ししていこうと考えています。

ブリティッシュアメリカンタバコはADR銘柄としてニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されており、英国の会社ですがポンド建てではなくドル建てでの購入が可能です。

それではFinancial Goalを目指して!challenge to Financial Freedom !

注意
投資にリスクは付きものです。
投資判断は自己責任であることを忘れないようにしましょう。



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